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midqqのブログ

マンガとSF、時々テクノロジー。その他、雑多に書き綴ります。

芥川龍之介 「鼻」

Kindle 青空文庫

芥川龍之介の有名な短編です。

外から見ていると滑稽ですが、その人にとっては重大な悩みである事は、よくわかります。

それにしても、人間は不思議ですよ。少々見かけが人と違っているだけで、恥じたり誇ったりするんですから。そういう私自身も、その枠組みの中にいますし。

どういった心の働きで生じるのか興味があります。

「鼻」で説明してみます。頭の中に理想の形があって、それとの差異によって反応が引き出されますが、まずもって理想の形ってなんだろうと。テレビや写真などで、モデルや俳優の鼻の形が理想の形と認識されるのかと言うと、そうではない気がします。

そうすると、どこかで見聞きしたような気もしますが、頭の中で平均顔が形作られて、それが原型になり、そこに鼻が高いと良いという風な文化的な味付けが絡み合って理想の形が出来上がるんではないかと、想像したりもします。

また、未来のことを考えると、見た目のコンプレックスは少なくなるか、無くなってしまうのではと予想しています。昔の人は整形できなくて大変だったんだねと、この作品に対する感想が聞かれるのも、そう遠くない気がします。

鼻