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midqqのブログ

マンガとSF、時々テクノロジー。その他、雑多に書き綴ります。

ダイヤモンドオンライン 定時で帰る新入社員はトンデモ? 炎上してるってよw

こんにちは

いわゆる炎上しているコラムなので、目にされた方もあるかと思います。

diamond.jp

コラムを読んだ私の感想なのですが、入社後の話なので就活生向けではないし、かといって、マネジメント層向けとしても、なんだか中途半端で、どうもしっくりきませんでした。もちろん、これで経営者向けな訳はないし・・・

という事で、興味をそそられたので、エントリにしてみました。

なお、念のために書いておきますが、短時間の残業しかない職場ならば、定時で帰る新入社員をトンデモと受け取る社員がいること自体に無理があり、長時間の残業がある職場を想定しているコラムだとの前提でのエントリです。

何が炎上しているの?

「なぜイマドキ新入社員は定時で帰ってしまうのか」というタイトルにもあるように、定時で帰ってしまうのはトンデモ言動とし、残業を推奨しているような記載があるから炎上しているようです。”残業は悪”とされる、今どきのビジネストレンドに逆行しています。こはいかにw

  • 上司世代は、いつも定時に帰るという行動が理解できない。
  • 新入社員は、アルバイト感覚、学生感覚だから定時で帰る。
  • ほかの人の仕事を手伝わないで、定時で帰る社員は、社会人としての意識が低い
  • サービス残業をしている上司の姿を見て、暗い未来を感じたら、労働意欲が低い
  • 「いつまでも会社の中に残ることを良しとしない」社員は、会社への所属意識は芽生えない
  • 「ただ単に家に帰りたくない」「家庭に居場所がない」ので残業している中堅以上の社員は、定時に帰るトンデモ社員とは正反対。(トンデモの正反対は、現実的、常識的?いずれにしても、良い意味と思われる。)
  • 残業を良い悪いではなく、何のために残業が必要なのか新入社員に考えさせる。

また、ビジネス情報サイトのダイヤモンドオンラインだったという事も、原因の一でしょう。これからのビジネスマンに伝える事として、いかがなものかと。

そもそも、どういったコラムなのか?

脊髄反射しては芸がないので、少々、調べてみました。

著者について

櫻井樹吏(さくらい じゅり)氏

[キャリアコンサルタント]
1980年生まれ。大手通信会社の人事部、総合人材サービス会社の若者専門コンサルタントを経て独立。 ー 該当コラムの「著者コラム・紹介」より

 記事の内容からするとベテランの方かとの印象がありますが、35、6歳のビジネスマンとしてはまだまだ若い方です。これは意外でした。人事系のキャリアを積んでこられ、複数の職歴があることと、大手の企業にも勤務されています。現在は独立されているので、ある程度の規模の会社での上位マネージメントは未経験なのかもしれません。ただ、キャリアビジネスとしては結構経験のある方のようです。

コラムの趣旨

『キャリアコンサルタントが教える就職できない若者の「トンデモ行動」』

 そんな就職難の実態を景況感のせいにしてしまいがちですが、実は内定をもらえない若者には特徴があります。それは、彼らが「トンデモない言動」をすることです。 ー 該当コラムの「著者コラム・紹介」より

コラムの開始が2014年1月、独立されたのが2014年4月(コラム著者のfacebook より)。サラリーマン時代に執筆が始まり、独立後も継続されているのは驚き。退職時に揉めなかったのかしら。

diamond.jp

第1回を読むと、就職活動中の人向けコラムのようです。

今月から「就活におけるトンデモ言動」をテーマに就職活動について書かせていただく事になりました。就職活動に向かう皆さんの枠を広げ、より自分らしい就職活動をするお手伝いをさせていただきます。

少々扇動的なタイトルではありますが、トンデモ(と著者が思う)言動を知ることで、就職活動者自身が言動に気を付けることができますから、それなりに有意義なコラムかなと思います。キャリアコンサルタントとしての実績がある著者と言うのも肝でしょう。面白おかしくと言った味付けがあることで、興味を惹かれますしね。

炎上した第61回

さて、炎上した第61回目は、本来のコラムの趣旨からは外れて、番外編と言った感じでしょうか。新入社員に会社も居場所と思えるような仕事を与え、コミュニケーションをとりましょうと結論にありますので、現場の上司や先輩に向けたメッセージと受け取れます。

だとすると、残業との絡め方が、残念でなりません。定時の帰宅前に「報・連・相」するマネジメントスタイルなら、そう新入社員にも指示しておけばよいだけですし、予め業務範囲やKPIを決めておいて社員の自主性にまかせるマネジメントスタイルなら、定時で帰れない社員こそ仕事が出来ない可能性が高いでしょう。定時で帰る新入社員がトンデモだとしたら、それ以上に、ほかの社員がトンデモになってしまいます。

「仕事がいっぱい残っているのに、さっさと帰りやがって」と新入社員が毒づくなら、まだ分かりますが、現場のマネージャーや先輩社員が、新入社員に対してそう思うのは情けない限りです。定時で帰らないように予め指示しておけばよいのですから、さっさと帰ると思ってしまうのは、マネージメントの無能・無策を表していることになります。

いずれにしても、恒常的な残業が当然とされる環境は、結局のところ、社員の低パフォーマンスが固定化するだけと言う認識が、最近では一般的ではないでしょうか。

(参考)長時間労働とパフォーマンス悪化

長時間労働すると効率が良くないのは、昨今の常識だと思いますが、ソースとなる情報もありましたので、記載しておきます。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構 調査研究結果 No.148』より

下段の「政策的インプリケーション」に、

今回の調査によると、週実労働時間が長い人ほど健康不安は高く、健康不安が高い人ほど能力の発揮度合いに対する自己評価も、低下する傾向がみられる。また、年次有給休暇が取得しやすい職場ほど、入社3年後の人材定着率は高く、売上高経常利益率も高い傾向にある。

調査シリーズNo.148「「労働時間管理と効率的な働き方に関する調査」結果 および「労働時間や働き方のニーズに関する調査」結果 ―より効率的な働き方の実現に向けて、企業の雇用管理はどう変わろうとしているのか―」|労働政策研究・研修機構(JILPT)

まとめ

一時的な繁忙期に残業はつきものですから、必要最小限にするべく努力はしたうえでの残業は、やむを得ないと思います。

ただ、人事部出身の三十歳後半のコラム著者でも、当然のように残業を是とされるのが正直驚きでした。こういう思想を持たれた理由が、これまでのキャリアによるものか、企業の採用担当との接点が多いからなのか、興味があるところです。

給料を増やすために生活残業される方や、マネージメント力量不足を棚に上げて配下に過大な業務を押し付けるしかできない方を除き、経営層や上位マネージメント層の立場の方からも、残業は減らすべきだとの考えが一般的で、ビジネス的にも正解だと思っていました。

残業が増えると当然コストが増えます。長時間労働させることで売り上げが増加し、利益も増加する職場もあるでしょうが、度を過ぎた残業は、長期的に社員の低パフォーマンスを呼び起こすのは明らかです。もし、社員を奴隷のように使い捨て出来るとしても、その会社の評判は地に落ち、将来的に優秀な人材を得られなくなって、企業が継続しなくなるでしょう。目先の短期利益に血眼になっている企業ならば残業を是とするところも聞いたりしますが、遠からず、淘汰されると思います。 

本来なら、こういうコラムであって欲しかった

今回のテーマだとすれば、こんなコラムならよかったのに。(一部に曲解あり)

『コラムに書かれているような酷い残業意識を持ったトンデモ社員が若手も含めて大勢いるのが現実です。新入社員の方は、定時で帰る前に確認するなどして、自発的にコミュニケーションを取り、組織にも目を向ければ、会社生活にも馴染めて居場所が出来るでしょう。

定常的に残業が発生している職場ならば、その原因を突き止め、減らせる手立てを考えてみるもの良いことでしょう。会社ぐるみでかつ、残業させればさせるほど利益につながっている職場なら、残業地獄を逃れられる上位層へ昇進できるよう努力するか、転職をお勧めします。』

 

冒頭の箇条書きに、かるーくコメントを付けてみました。

定時で帰る新入社員をトンデモと考える方に向けてのコメントです。

上司世代は、いつも定時に帰るという行動が理解できない。

残業を指示しているのに、勝手に定時で帰るのならトンデモだが、そういう意図でコラムを書いてはいないだろう。組織内の本日予定の業務が定時内に終わっていないのに、何も聞かずに帰ることを嘆いているのだと思うが、誰も新入社員に指示しないのが悪い。理解できないなら、そんな上司がトンデモ。上司の資格なし。

 

 新入社員は、アルバイト感覚、学生感覚だから定時で帰る。

新入社員の責任感が高くないのは、当然。お前が新入社員だった頃も同じだっただろ。定時で帰るかどうかは、それとは関係ない。お前らが残業を指示していないだけだ。

 
ほかの人の仕事を手伝わないで、定時で帰る社員は、社会人としての意識が低い。

本日、誰がどれくらい業務をすべきか決めておけ。自主性とすり替えるのは、マネージメントを放棄しているだろ。

 

サービス残業をしている上司の姿を見て、暗い未来を感じたら、労働意欲が低い。

労基法違反ですよw 真っ黒だ、真っ黒。

 

「いつまでも会社の中に残ることを良しとしない」社員は、会社への所属意識は芽生えない。

営業や外勤の社員は、所属意識が芽生えないことになるよね(´・ω・)(・ω・`)ネー

あ、意外に真実かもw

 
「ただ単に家に帰りたくない」「家庭に居場所がない」ので残業している中堅以上の社員は、定時に帰るトンデモ社員とは正反対。(トンデモの正反対は、現実的、常識的?いずれにしても、良い意味に取れる。)

”トンデモの正反対”は、常識的や現実的ってこと? 会社にしか居場所がない社員がそうなのか? ここだけは何が言いたいのか文章として分からなかった。

 

残業を良い悪いではなく、何のために残業が必要なのか新入社員に考えさせる。

これはコラム著者が考える模範解答を知りたい。

良い悪いを考えないと言うなら「組織として本日定時までに完了予定の業務が未完了であるため」なーんてのが模範解答なのかな?

残業の良い悪いを考えないというのは、企業活動としておかしい気がする。検討の結果、残業が良いと判断し、その理由が「新入社員やほかの社員が残業してでも予定業務を本日中に完了させる事が、コスト面やスケジュールを考慮したうえで、弊社の利益の最大化になると判断したため」とかじゃないと、マネージメントに問題があるのではないだろうか。

 

おまけ

コラム著者の本がありました。「読み物」としては、おもしろいかも?(私は読んでません。すみません。)

ゆとり世代のトンデモ行動学

ゆとり世代のトンデモ行動学

 

 

 また、残念ながら、Kindle  unlimitedは対象外のようです。(2016/8/12時点)

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