midqqのブログ

マンガとSF、時々テクノロジー。その他、雑多に書き綴ります。

オーバーロード 5巻 コミック版(ネタバレあり注意)

至高なる御方、アインズ様が真祖シャルティアに完全勝利!!される巻です。刮目して拝読せよ。

と、いきなりネタバレ(笑)

ん? リザードマン編? あぁ、そんなのもあったかな。

 オーバーロード コミック版とは

申し訳ありませんが、オーバーロードがどんなお話なのかは、ここでは割愛します。あえて簡潔に説明すると、魔王モノのダークファンタジーですね。ただ、数ある魔王モノとは一味違っていて、まさにダークなストーリーと言えます。

残虐非道、悪逆無比なんですってば。人間から見ればだけどね。

原作小説

丸山くがねさんによる小説、ライトノベルが原作です。ウェブ版と商業書籍版があり、登場人物や設定等はほぼ同じですが、ストーリーが違っており、コミック版は商業書籍版がもとになっています。

テレビアニメ

2015年7月から9月に、テレビアニメも放映されていて、アインズvsシャルティア編までとなっています。またまた流行りの魔王モノかと気にも留めていなかったのですが、すごい人気があるアニメという事で視聴してみると、いっぺんで虜になってしまいました。アインズ様、万歳!

コミック

コミック版5巻は、リザードマン編の序盤までとなっており、テレビアニメよりもストーリーが進んでいます。

ちなみに、わたしはテレビアニメ版から入った口で、ウェブ版は読破しまして、コミック版は1巻から5巻まで読んでいます。このエントリ執筆時点(2016年10月)で、商業書籍のKindle版が出ていないこともあり、残念ながら未読です。出版社のKADOKAWA/エンターブレインは、書籍やコミックのKindle版に力を入れているはずなのですが、なぜかオーバーロードは紙の本しかありません。何らかの販売戦略によるものなのでしょうが、気長に待ちましょうかね。

感想

さて、冒頭でvsシャルティアの話をしていますが、5巻のボリューム的にはリザードマン編のストーリー序盤が主です。登場人物が爬虫類だらけなので、どんな絵になるのかなと気になっていました。オスはかっこよく、メスは可愛らしく、爬虫類の気持ち悪さが抜けていて、ライトな感じでよかった。恐怖公のところも、気持ち悪いけど見られるぐらいの絵で、これはこれで、ありかな。あまりにも写実的になると今後のストーリーは残酷すぎて見てられなくなるし、かといってデフォルメし過ぎるとダークさが消えてしまうし、ライト側に振れた良いバランスの絵なのかと思います。今後の、死闘編が楽しみです。

ただ、このコミック版ですが、話の運びがどうも駆け足で物足りなく感じてしまいます。ライトノベル系の小説やテレビアニメが原作にある作品がコミック版となった場合、もとのストーリーは面白いはずなのに、ちょっと何か物足りなくなってしまう場合が多い印象を私は持っています。そして、当作も同じ印象を持ちました。

テレビアニメ版も駆け足なはずですが、なぜかそういう感じはしませんでした。これといった理由ははっきりしないのですが、アニメだと音声があるので、情報量が増えるからでしょうか。

いずれにせよ、メディアミックスの戦略上、コミック版を何年もかけた長編にすることは難しいからなんだと想像はしています。コミック作品としては、ちょっともったいないかも。オーバーロードの原作やアニメのファンや、これを入り口とされる方なら、お勧めできるかな。星5つのうち、3つくらいでしょうか。

 

5巻以外のコミック Kindle版はこちら。