連載雑誌を知って、腑に落ちた ~ 土方悠 「三国物語」 1巻
Kindleには「まとめ買い」というものがあります。
コミック本は、字の本と違って巻数が多くなりがちですから、1冊づつ買うのはそれなりに手間です。また、現実の本屋さんで最新刊を購入したつもりで読み始めたはいいですが、読み終えていた巻が最新刊の一つ前ではなかった時の、やるせなさと言ったらありませんよね。まあ、最新刊をダブりで買ってしまった衝撃よりは劣りますけれど(苦笑)
ところが、Kindleの「まとめ買い」ですと、購入済の巻がわかりますので、最新刊まで巻を飛ばして歯抜けで買ってしまう*1ことがありません。もちろん、ダブることもありません。これは、電子書籍の良さの一つでしょう。
さて、タイトルの「三国物語」ですが、以前に実施された「まとめ買い」セール対象のコミックを眺めていた時、目に留まって買っていたコミックです。中世のファンタジーものらしく、興味をそそられました。
感想
まだ1巻しか読んでいません。
若き王子の王位継承、三すくみの国、ドラゴン、いわくありげな配下、敵国の王女様、細かな設定がされたファンタジー要素などなど、わくわくしながら読み進めました。挙げてはいませんが、他にも気になる伏線が多く散りばめられている作品です。
ところが、読み進めていくうちに違和感。
違和感と言っても、言葉にするのは難しいのですが、どうも自分の期待していた物語ではないようです。自身のルーツに踏み込む話も出てくるので展開としては、私の好みのはずなんですが。
作者の土方悠さんの作品を読むのは、この作品が初めてでしたので、ちょいとネットで調べてみました。
Wikipediaによると『1997年-2000年、きみとぼく連載(少女向けマンガ雑誌)』とありました。
すっと腑に落ちました。
言われてみれば、少年向けとは違って少女向けに感じるものが、この作品に感じられる気がします。ただ、ここまで書いておきながら申し訳ないのですが、少年向けと少女向けで何が違うのか、言葉にすることが出来ませんでした。当エントリに期待された方、ごめんなさい。
1巻で主人公の深層心理の問題が解決しており、2巻以降4巻までにどういう展開になるのか話が読めません。今後に期待ということで、星5つのうち、星2つ。
*1:まとめ買いの画面から、好きな巻だけ選んで買うこともできます。