midqqのブログ

マンガとSF、時々テクノロジー。その他、雑多に書き綴ります。

爬虫類 vs (腐乱&骸骨)+虫・・・ ~ オーバーロード 6巻 コミック版

コミック版オーバーロードリザードマン編、そのメイン回です。

リザードマンたちが、ゾンビ・スケルトンなどのアンデッドたちと多対多の死闘を繰り広げます。こう書くと、雑魚モンスターたちの群衆バトル漫画なんて、誰得・・・

だが、しかし!

意外や意外。恋愛と友情、信頼、団結。そして試練。少年漫画の王道をなぞる要素に溢れた熱いお話なんです。ちょっと登場人物が変わってますけれど、意外といけますよ。主役が、魔王とか勇者の俺tueee、無能力者や弱者の俺yoeeeとは違い、さすがは異色ファンタジーのオーバーロードってところです。

そして、熱い物語を読んだ後に待ち受ける、メイド集団プレアデスたちによる巻末のスペシャルエピソードには癒されること請け合いです。

 オーバーロード(6)<オーバーロード> (角川コミックス・エース)

 

 過去のエントリはこちら。

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(ネタバレあり)パリヤさんの顔芸に、ついついニヤケ顔になっちゃいます ~ 森薫 「乙嫁語り 9巻」

(ネタバレあり。ご注意)

 

コミュ障だけど張り切り屋さんのパリヤさん。乙嫁になれるかどうか、ハラハラドキドキの回です。

実家が襲撃で破壊されたため、エイホン家に父母と居候。そのことが、「人間万事塞翁が馬」と言いますか、「災い転じて福となす」と言いますか、お友達も沢山でき、お相手ウマルとの婚約話も進展しました。そして、ついに乙嫁の仲間入り。おめでとー。

年の差夫婦アミルとカルルク、北方のロシア国境に追いやられたハルガル家の若者3人組、英国人スミスのお話もあります。そうそう、孤独なタラスや、漁村のW双子、アニスとシーリーンの百合組も少しだけ出ます。

感想

コミュ障だけど張り切り屋さんのパリヤさん。彼女の顔芸に、ついついニヤケ顔で読み進める自分がいます。お相手ウマルとのやりとりに、ハラハラドキドキ、そしてほのぼのしつつ、若いっていいねーと。

結婚相手は親が決めるだとか、若者のデートはご法度とか、布支度(婚礼品)がそろわないと結婚できないとか、現代日本と比べると息詰まる暮らしなのかと思いきや、登場人物たちは生き生きとしています。そんな彼らの暮らしぶりに、正直、羨ましいところもありますね。

ぜひ、ご自身で読んでみてください。(1巻からどうぞ) 

 乙嫁語り 9巻<乙嫁語り> (ビームコミックス(ハルタ))

 

 

森薫さん作品の過去エントリはこちら 

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まるで映画か、短編小説のような ~ 豊田徹也 「珈琲時間」

2か月ほど前に読んだ蟲師の短編集のなかで気になった作家、豊田徹也さん。

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 Kindle化されているものは、この単行本だけ*1ですが、読んでみました。 

 

すると『まるで映画か、短編小説のような』珈琲の香りがする作品を味わうことができました。

 

珈琲時間とは

まずは、どんなコミックなのか、紹介しましょう。

主役は珈琲?

コーヒーがあるだけで、世界はこんなに美しい。「コーヒー」をモチーフにした芳醇な短編集。チェロ弾きの女性が出会った、怪しいイタリア人(?)。映画監督を名のり、コーヒーをたかる彼の振る舞いはいかにもうさんくさいが……? 登校拒否の少女が一人暮らしの叔母を訪れ、いっしょに生豆を焙煎し淹れたてのコーヒーを味わう……。などコーヒーにまつわる様々な物語を17編収録。(Amazonの内容紹介より)

珈琲が主役・脇役と言うよりは、珈琲が小物として出てくるお話です。いろいろな種類の珈琲が出てきますが、それらは名前だけでどんな珈琲なのかといった描写はありません。

それぞれのお話は、関連があったりなかったりで、テーマや雰囲気も様々です。そして、なんと17編もあります。

豊田徹也さんは、寡作なんですが、この1冊だけでも十分満喫できると思います。

同名の雑誌

大誠社から同名の『珈琲時間』という季刊?雑誌が出版されていますが、豊田徹也さんの『珈琲時間』とは全く関係はないようです。雑誌は、珈琲店の紹介や珈琲に関する事柄など、珈琲が主役のようです。 表紙や紹介文から、お洒落な雰囲気が感じられるので、いつか読んでみたいですね。

珈琲時間2016年11月号 [雑誌]

珈琲時間2016年11月号 [雑誌]

 

 感想

表紙を見てください。珈琲カップの下敷きになったような珈琲の滲みが表現されています。面白い表紙ですね。

珈琲時間 (アフタヌーンコミックス)

それぞれのお話の題や、エピソード、小物などには、元ネタがあるようです。私は、残念ながら知識に乏しいので、うんちくを語ることはできませんが、それでもお話は楽しめました。

それぞれの中身が濃いこと、17編もあることから、短編集に感じがちな物足りなさを感じることはありませんでした。

星5つのうち、5つをつけていいでしょう!ブラボー!!

 

では、それぞれのお話に対して、簡ですが感想を。

「Whatever I want」

日本語が上手な、うさん臭いラテン系。それだけで珈琲が似合う気がしますね。最後のテレビインタビューの様には笑いました。 

カプチーノ・キッド」

豊田徹也さんの「アンダーカレント」に出てくる探偵山崎が活躍します。

いろいろと背伸びした小中学生くらいの男の子。これくらいの年頃の男の子って、年上の女性を好きになりますよね。わかります。

「すぐり」

生きることに悩んでいるような中高生くらいの少女。珈琲の自家焙煎を手伝って汗をかき、おいしい珈琲とスイーツがあれば、なんとか折り合いをつけていけるよね。ああ、青春。

ロボット刑事

結局、中の人は居るんだろうか?

KIKI The Pixy

泰然とした老人と、神経質な男と、いたずらっこな少女の対比がおかしい。映像にしたら、ひまわり畑がものすごく映えそう。

「Hate to See You Go」

時代こそ違え、西部劇のような味わいがありました。珈琲ブレイクだからこそ、話が弾むんでしょうね。合掌。

「深夜+1」

ハードボイルドな冒険小説の題名から取られたようですが、それとこれとの関連性が私には分かりませんでした。

「ちょっとコーヒーでも」の結果が、圧倒的な生活感と修羅場になってしまった・・・。男性はもう逃げられませんね(笑)

「リトル・ガール・ブルー」

少々、ハードなお話。バッドエンドはさけられたのだよね?

寒いとき、あったまる珈琲は最高です。

「Where are you」

「Whatever I want」の続きのお話。忠犬の場面と、映画監督とチェロ弾き女性のはっちゃけたやり取りの場面とのコントラストが味わい深いです。

「冬の波乗り」

サーファーを続けている男性と、それをやめてしまった友人の話なのでしょうか。冬のサーファーって、理由はよくわからないですが、純粋な感じを受けます。

探偵山崎がいい味出してます。

「きりん」

シュールなお話。ライオンは普段、きりんを襲わないって話を思い出しました。ははは。

 「CHOPPED TOMATO PUREE」

題名の空耳が「ちょっと待ってくれ」で、それがテーマなんでしょうね。たぶん。

「田中ブックカフェ」

TVか何かで、同じような雰囲気を持つ漫画喫茶を見た記憶があります。電子書籍だと、こんな奇妙な本との出会いは出来ません。電子書籍にも、こんな出会いがあればいいのにと。

しかし、このお店のようなセカンドドリップを出されることは、ご勘弁をw

「夢」

そのうち、自分も、こんな夢を見るようになってしまうのかなと思いました。年を取るってことの寂しさを感じます。

「Lost In The Flood」

老女が手にしているのは、給油口?それとも銃?。ホースがないようなので、銃なのかな。オイルを高値買いさせられた海賊は、なんともお間抜け。

「うそつき博士」

なにがうそなのか、考え込んでしまい、哲学的です。「Whatever I want」や「Where are you」の監督の映画と同じ題名。

「Any Day Now」

これまでの登場人物が、多数再登場しています。ラストにふさわしいお話。他の作品にも言えますが、読み返すたび、新たに発見があります。

「あ、あんときの登場人物が彼ね。単なるプレイボーイだったのか?」

「あの動物が、こんなとこに。」などなど

 

さあ、あなたも『珈琲時間』を味わってみては、いかが?

珈琲時間 (アフタヌーンコミックス)

珈琲時間 (アフタヌーンコミックス)

 

 

*1:2016年11月現在。この作家単独の単行本として。

連載雑誌を知って、腑に落ちた ~ 土方悠 「三国物語」 1巻

Kindleには「まとめ買い」というものがあります。

コミック本は、字の本と違って巻数が多くなりがちですから、1冊づつ買うのはそれなりに手間です。また、現実の本屋さんで最新刊を購入したつもりで読み始めたはいいですが、読み終えていた巻が最新刊の一つ前ではなかった時の、やるせなさと言ったらありませんよね。まあ、最新刊をダブりで買ってしまった衝撃よりは劣りますけれど(苦笑)

ところが、Kindleの「まとめ買い」ですと、購入済の巻がわかりますので、最新刊まで巻を飛ばして歯抜けで買ってしまう*1ことがありません。もちろん、ダブることもありません。これは、電子書籍の良さの一つでしょう。

さて、タイトルの「三国物語」ですが、以前に実施された「まとめ買い」セール対象のコミックを眺めていた時、目に留まって買っていたコミックです。中世のファンタジーものらしく、興味をそそられました。

感想

まだ1巻しか読んでいません。

若き王子の王位継承、三すくみの国、ドラゴン、いわくありげな配下、敵国の王女様、細かな設定がされたファンタジー要素などなど、わくわくしながら読み進めました。挙げてはいませんが、他にも気になる伏線が多く散りばめられている作品です。

ところが、読み進めていくうちに違和感。

違和感と言っても、言葉にするのは難しいのですが、どうも自分の期待していた物語ではないようです。自身のルーツに踏み込む話も出てくるので展開としては、私の好みのはずなんですが。

作者の土方悠さんの作品を読むのは、この作品が初めてでしたので、ちょいとネットで調べてみました。

Wikipediaによると『1997年-2000年、きみとぼく連載(少女向けマンガ雑誌)』とありました。

すっと腑に落ちました。

言われてみれば、少年向けとは違って少女向けに感じるものが、この作品に感じられる気がします。ただ、ここまで書いておきながら申し訳ないのですが、少年向けと少女向けで何が違うのか、言葉にすることが出来ませんでした。当エントリに期待された方、ごめんなさい。

 

1巻で主人公の深層心理の問題が解決しており、2巻以降4巻までにどういう展開になるのか話が読めません。今後に期待ということで、星5つのうち、星2つ。

*1:まとめ買いの画面から、好きな巻だけ選んで買うこともできます。

おいっちゃんと茶々のふくれっ面に和む日々 ~ 石井あゆみ 「信長協奏曲」 14巻

「はい、そんな顔してもダメでーす。」

サブロー(信長)から窘められて、おいっちゃん(お市)がするふくれっ面、可愛らしくて大好きです。14巻では、茶々のふくれっ面も見られるので、最高です!

 感想

原作マンガの他に、アニメ、実写ドラマ、実写映画とあるようですが、わたしが見たことがあるのは原作マンガのみです。という事で、感想は原作マンガによります。

さて、14巻は、一時期の信長包囲網が緩んだものの、反乱が相次いだことで信長軍が苦戦している時期です。史実では三木の干殺しや上月城落城の悲劇など凄惨な出来事が発生しています。

ところがその辺は話題に上るだけで、角力大会と脇役のお話がメインとなっています。戦国時代好きからしたら物足りないかと思いきや、長可と犬千代の角力対決を軸に、今回、脇役たちの話も掘り下げられているので、ますますこの物語にのめり込めます。

安国寺恵瓊が出てきたり、秀吉が毛利と絡みだしたりと、本能寺の変に向けた匂いがあちこちに立ち込めてきて、いよいよ先が気になりだしてきました。侍女のおゆき、蘭丸、おいっちゃんと三姉妹、そして光秀と、サブロー(信長)に入れ込んでいる人たちの今後の動きも気になります。

物語が終焉?に向けて動き出したと感じる、そんな物語を読み進めるのはものすごく楽しいです。そんな巻でした。

 

信長協奏曲の原作コミックはこちら

オーバーロード 5巻 コミック版(ネタバレあり注意)

至高なる御方、アインズ様が真祖シャルティアに完全勝利!!される巻です。刮目して拝読せよ。

と、いきなりネタバレ(笑)

ん? リザードマン編? あぁ、そんなのもあったかな。

 オーバーロード コミック版とは

申し訳ありませんが、オーバーロードがどんなお話なのかは、ここでは割愛します。あえて簡潔に説明すると、魔王モノのダークファンタジーですね。ただ、数ある魔王モノとは一味違っていて、まさにダークなストーリーと言えます。

残虐非道、悪逆無比なんですってば。人間から見ればだけどね。

原作小説

丸山くがねさんによる小説、ライトノベルが原作です。ウェブ版と商業書籍版があり、登場人物や設定等はほぼ同じですが、ストーリーが違っており、コミック版は商業書籍版がもとになっています。

テレビアニメ

2015年7月から9月に、テレビアニメも放映されていて、アインズvsシャルティア編までとなっています。またまた流行りの魔王モノかと気にも留めていなかったのですが、すごい人気があるアニメという事で視聴してみると、いっぺんで虜になってしまいました。アインズ様、万歳!

コミック

コミック版5巻は、リザードマン編の序盤までとなっており、テレビアニメよりもストーリーが進んでいます。

ちなみに、わたしはテレビアニメ版から入った口で、ウェブ版は読破しまして、コミック版は1巻から5巻まで読んでいます。このエントリ執筆時点(2016年10月)で、商業書籍のKindle版が出ていないこともあり、残念ながら未読です。出版社のKADOKAWA/エンターブレインは、書籍やコミックのKindle版に力を入れているはずなのですが、なぜかオーバーロードは紙の本しかありません。何らかの販売戦略によるものなのでしょうが、気長に待ちましょうかね。

感想

さて、冒頭でvsシャルティアの話をしていますが、5巻のボリューム的にはリザードマン編のストーリー序盤が主です。登場人物が爬虫類だらけなので、どんな絵になるのかなと気になっていました。オスはかっこよく、メスは可愛らしく、爬虫類の気持ち悪さが抜けていて、ライトな感じでよかった。恐怖公のところも、気持ち悪いけど見られるぐらいの絵で、これはこれで、ありかな。あまりにも写実的になると今後のストーリーは残酷すぎて見てられなくなるし、かといってデフォルメし過ぎるとダークさが消えてしまうし、ライト側に振れた良いバランスの絵なのかと思います。今後の、死闘編が楽しみです。

ただ、このコミック版ですが、話の運びがどうも駆け足で物足りなく感じてしまいます。ライトノベル系の小説やテレビアニメが原作にある作品がコミック版となった場合、もとのストーリーは面白いはずなのに、ちょっと何か物足りなくなってしまう場合が多い印象を私は持っています。そして、当作も同じ印象を持ちました。

テレビアニメ版も駆け足なはずですが、なぜかそういう感じはしませんでした。これといった理由ははっきりしないのですが、アニメだと音声があるので、情報量が増えるからでしょうか。

いずれにせよ、メディアミックスの戦略上、コミック版を何年もかけた長編にすることは難しいからなんだと想像はしています。コミック作品としては、ちょっともったいないかも。オーバーロードの原作やアニメのファンや、これを入り口とされる方なら、お勧めできるかな。星5つのうち、3つくらいでしょうか。

 

5巻以外のコミック Kindle版はこちら。

 

彼が居た世界 ~ 蟲師 外譚集

蟲師 外譚集』は、彼(蟲師ギンコ)が居たであろう世界を、普段と違った味で感じることが出来る作品でした。

蟲師 外譚集 (アフタヌーンコミックス)

蟲師 外譚集とは

外側の”譚”(物語)と言うタイトルが示すように、漆原友紀さんの『蟲師』をベースにした、別の作家さん5名によるオリジナル短編集です。『蟲師』が掲載されていたマンガ雑誌「アフタヌーン」つながりの作家さんによる一種のアンソロジーコミックと言えます。蟲師ギンコの居た世界と、時間と場所は違ったりしますが、同じ”蟲”の居る世界を描いています。

少々残念なのは、原作の作家である漆原友紀さんは、カバーイラストと折り返し部分のコメント*1のみで、本編中に作品はありません。

 感想

表紙 漆原友紀さん

漆原友紀さんの作品が読めないのは残念ですが、表紙は描き下ろしとのことで、じっくりと眺めてみると、結構、味わい深いです。

鉄道か道路か不明ですが、海岸沿いの高架下に佇むのは、蟲師のようです。コートのような服装をした姿や引き出しの多い薬箱から、蟲師の主人公ギンコを彷彿とさせます。

高架下の上部にかかるツタに紛れて、蟲たちもたむろしています。蛍光灯のような街灯や、電柱に伸びた電線、車止めのバーなど、本編より現代に近いようですが、変わらず蟲は居る(在る?)ようです。

高架の柱に貼られている注意看板は、Kindle版では、ぼんやりしてよく分からないのですが、自転車?に対して何を注意喚起しているのか気になります。

歪む調べ 熊倉隆敏さん

原作の9巻「風巻き立つ」に話に出てきた身を滅ぼした蟲師のお話かもしれない。正しく扱えば有用だが、間違った使い方をすれば災厄が起こるという、現実でも似たような話がころがってます。

他の4作品と違い、この作品は話の雰囲気も原作に似ています。完結している『蟲師』だけれど、もう1話が余分に読めてよかったと思うような作品。ギンコは出ませんが。

滾る湯 吉田基己さん

蟲師のお話は、薄ら怖いものが多いですが、これはそういった感じを受けない、まさに違った味でよかった。温泉でのお話と言うこともありますが、読み終わった後にポカポカします。 

つまらない感想を一つ。体温が高温になると男性機能に悪影響が出ますが、彼は大丈夫だったのかな?

海のちらちら 芦奈野ひとしさん

ホコリっぽい日に目のすぐ近くで見える泳ぐような細いのや、ぎゅっと目をつぶったときに見えるチカチカも、実は蟲なのかも。そんなふうに思えると楽しい。

Amazonかどこかのサイトで見かけた感想に、ポエムと書かれていた人がいましたが、同じような感想を持ちました。

組木の洞 今井哲也さん

現代の蟲師グループの活動風景、新宿駅のウロ穴が舞台。本当の新宿駅も、まさしく迷宮ですから似たようなものかも。絵柄のせいか怖さを感じませんが、実際は怖さもあるお話。

お姉ちゃんと喧嘩した妹が、元気を取り戻したのは良かった。笑顔に萌え~。

蟲師の世界感をおさらいできます。

影踏み 豊田徹也さん

豊田徹也さんの作品に出ているらしい探偵山崎の不思議で物悲しいお話。その探偵さんが住む現代世界に、蟲が絡んだ事案があれば、こんなふうなのかな。やる気なさげでテンション低いけど、やることはやる寝ぐせ?ヘアーの探偵さん、好きになりました。豊田徹也さんの作品を読んだことが無いので、読もうと心に誓ったのでした。

お話は終わっても、蟲に囚われたままの人がいるのは、正直怖いな。

 

 

過去記事では、漆原友紀さんの特別篇の感想を書いています。

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*1:残念なことにKindle版では折り返し部分のコメントが読めません。電子書籍でも、カバーの折り返しや表紙等も見たいんですよ、出版社さん。